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佐藤琢磨シリーズ -⑧ 2004年 F1アメリカGP:日本人ドライバーとして14年ぶりの表彰台へ!

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表題の画像:出典Photo by Rick Dikeman (Public Domain)

波に乗れないレースが続く

2004年の佐藤琢磨の戦績を当時を思い出しながら綴っていますが、前回の佐藤琢磨シリーズ ー⑦では日本人初の予選2位・フロントローからスタートする事になった、ヨーロッパGPを綴りました。

「No Attack, No chance」自分より前を走るドライバーに、アグレッシブにまた当然にオーバーテイクを試みるも、バリチェロと接触し、その後はエンジンがブローしてしまう、無念のリタイヤ。

佐藤琢磨本人も、そして応援するファンにとってもとても悔しい思いをし、次戦カナダGPを迎えるも、また歯車が嚙み合わず、チームメイトのバトンが予選で2位に入ったものの、琢磨自身はなんと17位と下位に沈み、決勝はまたもエンジントラブルでリタイヤ。
このレースも0ポイントに終わり、連続ノーポイントの終わってしまう。

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2004年 Rd.8カナダGP 予選結果トップ6
PP:ラルフ・シューマッハ(ウィリアムズBMW)
2位:ジェンソン・バトン(BARホンダ)
3位:ヤルノ・トゥルーリ(ルノー)
4位:ファン・パブロ・モントーヤ(ウィリアムズBMW)
5位:フェルナンド・アロンソ(ルノー)
6位:ミハエル・シューマッハ(フェラーリ)
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2004年 Rd.8カナダGP 決勝レース結果トップ8(8位までが入賞)
1位🥇:ミハエル・シューマッハ(フェラーリ)
2位🥈:ルーベンス・バリチェロ(フェラーリ)
3位🥉:ジェンソン・バトン(BARホンダ)
4位:ジャンカルロ・フィジケラ(ザウバーペトロナス)
5位:キミ・ライコネン(マクラーレンメルセデス)
6位:デビット・クルサード(マクラーレンメルセデス)
7位:ティモ・グロック(ジョーダンフォード)
8位:ニック・ハイドフェルド(ジョーダンフォード)
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8位までが入賞(優勝が10ptで2位以下8pt・6pt・5pt・4pt・3pt・2pt・1pt)

チームメイトのバトンの活躍を見ての通り(予選2位・決勝3位表彰台)マシンに速さはあり、また信頼性もある様に見えるが、琢磨もコースにより速さは見せるものの、エンジントラブルは琢磨の方に頻発して信頼性は高くない様にうつる。
走り方の違いなのか、それとも偶然か。

2004年シーズンのここまで(第8戦カナダGP終了時点)のBARホンダの成績を確認します。
(2004年シーズンは全18戦)

■第8戦カナダGPを終わっての成績

開催地ジェンソン・バトン佐藤琢磨
オーストラリアGP予選4位/決勝6位予選7位/決勝9位
マレーシアGP予選6位/決勝3位予選20位/決勝15位
バーレーンGP予選6位/決勝3位予選5位/決勝5位
サンマリノGP予選PP/決勝2位予選7位/決勝16位
スペインGP予選14位/決勝8位予選3位/決勝5位
モナコGP予選3位/決勝2位予選8位/リタイヤ
ヨーロッパGP予選5位/決勝3位予選2位/リタイヤ
カナダGP予選2位/決勝3位予選17位/リタイヤ
獲得ポイント44ポイント8ポイント
8位までが入賞(優勝が10pt、2位以下8pt・6pt・5pt・4pt・3pt・2pt・1pt)

ここまではバトンが全戦完走で全戦入賞、うち表彰台が6回!
一方の琢磨は5位入賞が2回で、直近の3レースはリタイヤに終わっている。(マシントラブル含む)

バトンと琢磨との比較対象となるチームメイトのバトンの活躍が「陽」とすれば琢磨は「陰」になってしまっている事は否ません。
こうなってくるとせっかくレギュラードライバーに昇格したのに、来季の契約等は大丈夫か、と実際の内情がわからないファンとしては、だんだんやきもきしてくるシーズン中盤になってきた。

ただ、ヨーロッパGPで予選2位でフロントローに入る速さを見せてくれた様に、バトンと比較しても決して速さで劣っているとは言えないので、ファンとしてもそこが歯痒く感じるところでした。

© Chris J. Moffett, CC BY-SA 2.5
(佐藤琢磨)

シーズンはインディアナポリスで開催のアメリカGPを迎えた。
インフィールド部分もあるが、やはりオーバル部に注目が集まるコース。
ホンダパワーに期待がかる。

インディアナポリス モータースピードウェイ

結果、このアメリカGPが佐藤琢磨のF1キャリアの中でもハイライトの一つになる。
このGPでは琢磨もリズムをつかめている様で予選にも期待がもて、その通りの結果を出し、フェラーリ勢の2台に続く予選3位に入った。
(そう、琢磨にも速さがある!)

frreeman(私)
frreeman(私)

よし!琢磨予選3番手!
この位置に入っても、何ら驚かなくなったのも凄いことですね!

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2004年 Rd.9アメリカGP 予選結果トップ6
PP:ルーベンス・バリチェロ(フェラーリ)
2位:ミハエル・シューマッハ(フェラーリ)
3位:佐藤琢磨(BARホンダ)
4位:ジェンソン・バトン(BARホンダ)
5位:ファン・パブロ・モントーヤ(ウィリアムズBMW)
6位:ラルフ・シューマッハ(ウィリアムズBMW)
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2台のフェラーリ、2台のBARホンダ、2台のウィリアムズBMWと綺麗に並んだTOP6でした。

バトンと違い、コースにより速さに少しむらがあるものの、乗れている琢磨はバトンより速いタイムをたたき出し、こう言う速さを見せてくれるとファンとしても精神的に安定し、安心する。

この年のアメリカGPは確かリアルタイムで中継されていた記憶があり、アメリカ・インディアナポリスと日本の時差の関係で、テレビ中継は夜中から朝方にかけてだったと思います。
(違っていたらすみません)

このレースも期待はしつつ、どこかで(あまり思いたくはないものの)、また琢磨が接触事故やトラブルでリタイヤしてしまうのでは、と言う気持ちもあった事を覚えています。

「今度こそは」、と言う思いで恐らく琢磨本人もレースに挑んだことだと思いますし、ファンとしても同じ気持ちで迎えた決勝レースーーー

レースがスタートした。
今年スタートダッシュが好調なルノーのスタートダッシュがまたも良く、予選9番手のアロンソが何と予選3番手の琢磨を1コーナーでオーバーテイクし、琢磨は4番手の走行位置どりとなる。

1コーナー進入時にその後方では多重事故が起こっており、1周目からセーフティーカーが入る荒れたスタートになった。
事故処理が終わったあとリスタートがきられたものの、その後数周してウィリアムズBMWのラルフ・シューマッハが高速のオーバル部分で大クラッシュし、再度セーフティーカーがコースに入る。
ラルフ・シューマッハは自力でマシンから降りる事が出来ず、救護車も出動することになり、兄ミハエルのオンボードカメラで事故現場を通過する時に、救護されている弟ラルフの方を向いて通過しているシーンも映り、ラルフの状況が心配されました。
(この事故により6戦レースを欠場することになりましたが、深刻な怪我はなくシーズン残り3戦から復帰し、F1ファンを安心させてくれました)

© Jürgen Weidanz, CC BY-SA 3.0
(ラルフ・シューマッハ)

ラルフ・シューマッハの事故原因はタイヤバーストの可能性も言われており、前周にはルノーのアロンソもタイヤがパンクしてクラッシュしており、琢磨、バトンのBARホンダはじめミシュラン陣営は一抹の不安を抱きながらのレースとなった。

レースに戻ると、このラルフの事故で入ったセーフティーカーのタイミングで各チームが続々とピットインをしていく。
BARホンダの琢磨とバトンはこの時ピットには入らなかった。

ただ、ここで「ん?」となるシーンも目にする。
ピットインすると、ピットレーンの速度制限やピットで作業をする時間で通常コースに戻るとピットに入らなかったドライバーより後ろでコースに復帰する。

ただ、今回は救護車も出動するほどの大きいクラッシュだったため、ピットに入らなかったドライバーはそこを通過する際にかなり速度をゆっくりとして通過しなければいけなかった為、結局ピットに入ったドライバーよりも後ろになってしまう、と言う現象が起きてしまい、ピットに入らなかったにも関わらず、ピットインしたフェラーリにミハエル・シューマッハの後ろに入ったBARホンダの琢磨とバトンにとっては、とても苦しい展開となった。

「あー、今回も駄目か。本当に歯車が噛み合わないな…」とテレビを見ながら、そうため息をついた事を覚えています。

ラルフ・シューマッハの事故処理も終わりレース再開後、BARホンダ勢はピットインをせざるを得ず、ピットイン後は琢磨もポイント圏外まで順位を落とすことになった。

今シーズンを見てきた多くのファンは「うーん」と、心のどこかでは思ったのではないか、と思います。

freeman(私)
freeman(私)

うーん、せっかくの表彰台のチャンスが来たとおもったけど、どうなるか。。。

ただ、今回の琢磨は本当にマシンにのれていた様で、ここから前を走るマシンを次々とオーバーテイクしていく。「No Attack No Chance!」

レースは進み、2回目のピットストップ後に琢磨は5位にまで浮上していた。
その後4位を走行していたウィリアムズのモントーヤが失格となり4位にあがり、この時点でトップがフェラーリのミハエル・シューマッハ、2位にフェラーリのルーベンス・バリチェロ、3位にルノーのヤルノ・トゥルーリ、そして4位にBARホンダの佐藤琢磨の順になり、また琢磨のペースは前を走るトゥルーリよりも早く、いよいよ3位が見えてきた。

freeman(私)
freeman(私)

今回は琢磨にマシントラブル起こらない様に、頼む・・・!

その後、テレビ映像がある瞬間にパッと画面が切り替わり、3位を走行していたルノーのトゥルーリがコースオフしているシーンが映し出された!
3位トゥルーリと4位の琢磨は争っており、トゥルーリがコースオフと言う事は琢磨大丈夫か!と、また接触してしまったのか!と、琢磨のマシンがテレビに映らないので「どうなってるんだ」と思った時、どうやら琢磨はマシンに損傷が無く、3位を走行している事がわかり、ここで遂に表彰台が見えてきた状況になった。

スローモーションでのリプレイがテレビに映し出され、1コーナーでトゥルーリのオーバーテイクを試みた琢磨。
2台が並んでコーナーに進入したが、2台ともコースオフし、ランオフエリアを直進する形で横ぎる格好となり、琢磨が前に出た。
少し強引なオーバーテイクに見えたが、どうやらその前にエンジンブローしたジャガーのマーク・ウェバーのオイルに2台とものって、滑ってしまった様で、決して綺麗なオーバーテクではなかったものの、接触もなく琢磨が前に出た。

1位走行2位走行3位走行
ミハエル・シューマッハルーベンス・バリチェロ佐藤琢磨

ここからは、表彰台まで安定した走行をみせてくれ、いよいよ本当に待ちに待った、佐藤琢磨自身F1キャリアで初の表彰台となる3位、日本人ドライバーとしては鈴鹿サーキットで開催された1990年の日本GPの鈴木亜久里以来の14年振り、その時がきた。

琢磨はチェッカーフラッグを受ける際、ゆっくりと走行して、噛み締めるようにフィニッシュラインを超えた。
ファンとしても、琢磨本人がこれだけ喜んでいることが、それ以上に何も語る事がないほど素直に嬉しかった。

出典Photo by Rick Dikeman (Public Domain)
(2004年アメリカGP 3位表彰台でフィニッシュした佐藤琢磨)

この時、夜中だったが、別の部屋でどうやら母親もこのアメリカGPをテレビで見ていた様で、琢磨がフィニッシュする時、解説の今宮さんが「来ましたよ、佐藤がゆっくり来ました」と言う様な事を言ったので、母親は「マシンが止まったんか!?」と勘違いしたみたいで、「驚いたわ」と言っていた事を思い出します(笑)

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2004年 Rd.9アメリカGP 決勝レース結果トップ8(8位までが入賞)
1位🥇:ミハエル・シューマッハ(フェラーリ)
2位🥈:ルーベンス・バリチェロ(フェラーリ)
3位🥉:佐藤琢磨(BARホンダ)
4位:ヤルノ・トゥルーリ(ルノー)
5位:オリビエ・パニス(トヨタ)
6位:キミ・ライコネン(マクラーレンメルセデス)
7位:デビット・クルサード(マクラーレンメルセデス)
8位:ゾルト・バウムガルトナー(ミナルディコスワース)
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(遂に表彰台にあがった佐藤琢磨)

優勝 ミハエル・シューマッハ

2位 ルーベンス・バリチェロ

3位 佐藤琢磨

表彰台にあがった姿はカッコ良かった!
日本人のシャンパンファイト!最高でした!


YouTubeで「kiy5」様がアップロードして下さっていました。
佐藤琢磨の歓喜の表彰台を思い出します!ありがとうございます!

(佐藤琢磨 日本人 14年振りの表彰台!)

今度は日の丸を真ん中に!
次回はそんな期待をもちながら、シーズンは中盤から後半にむかいます!

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