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F1GP 1993年回顧録・3 -ブラジルGP プロスト独走をとめる雨--地元ブラジルでセナが劇的な逆転勝利!

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第2戦目はセナの地元ブラジルGP 

1993年F1第2戦はブラジルGP。

© Will Pittenger / CC BY-SA 3.0

マシンのポテンシャルから今期シーズンを通して走るかはまだ未確定と言われていたセナ。
開幕後の数戦は一戦一戦の契約と言われていたマクラーレンフォードのセナは、開幕戦で大差はつけられたもののプロストに次ぐ2位に入り、マクラーレンフォードでもある程度戦える感触を得たのか、母国ブラジルGPにも出場することになりました。

© Curt Smith / CC BY 2.0
(マクラーレンMP4/8)

注目はそのセナはもちろんですが、1年の休養を経てウィリアムズルノーから復帰したアラン・プロスト。
開幕戦のレースの序盤こそ、セナやシューマッハとのバトルとなったものの、徐々に独走態勢にもっていき、復帰初戦をきっちりと勝った事により、1992年にマンセルがシーズン全体の流れを持っていった様にプロストもその流でいくのでは、と思わせました。

そのブラジルGPの注目の予選結果。
プロストがマシンのポテンシャルを存分に発揮したドライビングを披露し、2戦連続でPPを獲得。
2位にチームメイトのヒルが入ったが、プロストからは約1秒遅れをとっている。
とは言うものの、ヒルもきっちりと2番手に入った事は評価される事だったと思います。

freeman(私)
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ヒルもトップチーム2戦目でプロストに次ぐ2番手か。
やっぱりウィリアムズルノーは速いな!

そして3位には地元ブラジルの声援を受けて走ったセナが入った。
ただ、プロストからは約1.8秒遅れとなり、中高速コーナーが多いインテルラゴスサーキットはセナが駆るフォードのカスタマーエンジンではやはりパワー面で不利な状況と言え、それでも3位に入るのはさすがセナ、と言ったところでしたが、ウィリアムズルノーと対等に戦う為にはポテンシャルが不足していると言わざるを得ない状況でした。

4位にはベネトンフォードのミハエル・シューマッハが入りましたが、ベネトンはフォードエンジンのワークスチームになるため、カスタマーエンジンのマクラーレンフォードのセナに前を行かれたことは、ベネトン側からするとやや不満の残る結果でした。(セナとシューマッハの差は約0.15秒差)

結局TOP6はウィリアムズルノーとマクラーレンフォードとベネトンフォードの3チーム、6人で占められました。その後ろの7位、8位にメルセデスのバックアップを受けているザウバーの2人が続き、存在感をアピール。

トップチームの一角であるフェラーリのアレジとベルガーは中団に沈み、9位と13位となり、苦しいシーズンが想像されました。
跳ね馬の復権は当分先になりそうな気配が漂う。
日本勢はフットワーク無限ホンダの鈴木亜久里が19位、ティレルヤマハの片山右京が22位となりました。

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1993年 ブラジルGP 予選結果 TOP6
PP:アラン・プロスト(ウィリアムズルノー)
2位:デイモン・ヒル(ウィリアムズルノー)
3位:アイルトン・セナ(マクラーレンフォード)
4位:ミハエル・シューマッハ(ベネトンフォード)
5位:マイケル・アンドレッティ(マクラーレンフォード)
6位:リカルド・パトレーゼ(ベネトンフォード)
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19位:鈴木亜久里(フットワーク無限ホンダ)
22位:片山右京(ティレルヤマハ)
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freeman(私)
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フェラーリは上位に食い込めず厳しいな。
ザウバーは結構速いな。ベンツのマークで黒のマシンカッコいし!

迎えた決勝当日。レースのスタートを迎える。

地元ブラジルでい走りをしたいセナ、開幕戦に続き2連勝を狙うプロスト。
ベネトンフォードのシューマッハも虎視眈々と上位を狙う。
ヒルもトップチームに移籍して2戦目で落ち着いたレース運びが出来るか。
日本勢の亜久里と右京も少しでも上位フィニッシュして欲しい。

各チーム、各ドライバーにそれぞれの思い思惑があり、スターティンググリッドについていく。
シグナルがレッドになり、その後ブルーに!
レースがスタート!

1コーナーに飛び込んだのはPPからスタートをしたプロスト、2番手に1コーナーでヒルを差したセナ、3番手にヒル、4番手にシューマッハと続いていく。
その後方ではマクラーレンフォードのマイケル・アンドレッティとフェラーリのゲルハルト・ベルガーが接触し、アンドレッティのマシンが空中に舞う程の激しいクラッシュ!

freeman(私)
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アンドレッティはまたリタイヤか。
セナとのタイム差も大きく、まだ2戦目とは言え期待には応えれていない感じ・・・

アメリカからやってきて、鳴り物入りでマクラーレン入りしたアンドレッティは、セナとは対照的に良いところが全くなく、2戦連続でリタイヤとなる。
フェラーリのベルガーも予選が13位と中団にいると、こう言うクラッシュにも巻き込まれやすくなるため、予選でも上位ポジションをとりたいところ。

© Martin Lee / CC BY-SA 2.0
(マクラーレンMP4/8を駆るマイケル・アンドレッティ)

その後、2番手争いでヒルがセナをオーバーテイクし、ウィリアムズルノーがワン・ツー体制を築いていき、その後ろではセナとシューマッハの3位争いとなっていく。

トップのプロストは順調な走りで、昨年の1992年にマンセルが駆ったFW14Bで良く見たシーンを思い出させるプロストの走りとなっており、1年休養からの復帰でも冴えるプロスト型のドライビング。

そんな状況でレースが進んで行くと思われたブラジルGPでしたが、天気がレースを動かすことになる。
セナが周回遅れを追い抜いた際に、黄旗が出ていたという理由で10秒のペナルティをうける。
(ピットロードの指定の場所に10秒間止まるペナルティ)

地元ブラジルでペナルティを受け、トップ争いから脱落した、かの様に見えた。
その後雲行きが怪しくなり、雨がぽつぽつと落ちてきた。
ウェットでも苦にせず、恐らくむしろこれがチャンスとばかりに思ったのはセナで、プロストは雨が苦手なドライバーで、快調に走行していたところに雨は、嫌だったろうと想像されます。

セナが逆転してトップ争いに食い込む為には多少のギャンブルが必要な位置だったこともあり、この雨を見て先陣を切ってウェットタイヤの交換を決断した。

ウィリアムズはどう動くか、と言うところで先に2番手走行のヒルがピットインしてウェットタイヤに交換をし、トップのプロストはドライタイヤでコース上に留まっている状況。

その時、メインストレートで鈴木亜久里が(恐らく)単独スピンしクラッシュしているシーンが映り、その後まさに同じくメインストレートで片山右京も(恐らく)単独スピンでクラッシュ。
日本勢の2人がメインストレートでリタイヤとなった。

プロストはどうやら無線の調子が良くなく、ヒルがまだピットに留まっていると理解した様でドライタイヤでホームストレートを通過した時にスピンを喫し、これもまたスピンをしていたミナルディのフィッティパルディにそのまま接触をし、プロストがなんとリタイヤとなった。

© Martin Lee / CC BY-SA 2.0
(雨を嫌うアラン・プロスト/FW15を駆る)

また、これらのクラッシュの影響で、セーフティカーが正式にレギュレーションで制定されて以降、初めて適用となりました。

freeman(私)
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このGPが正式にレギュレーションで制定されて以降、F1で初めて導入されたセーフティーカーでしたね!

この混乱で1位走行がヒルとなり、2位になんとセナ、そして3位にシューマッハと言う順位になり、またセーフティカーが入った事により各車のタイム差もなくなり地元セナにとってはまさに恵みの雨となった。

セーフティカーがピットにはいりレースが再開されると、雨が止んだことをうけ、セナが真っ先に動いてウェットタイヤからドライタイヤに交換。
ヒルもタイヤ交換にピットに入りドライタイヤに交換後、かろうじてセナの前でコースに復帰したものの、瞬く間にセナがヒルを攻めてオーバーテイク!!
セナが起死回生でトップにたつ!!

その後のレースはセナが掌握し、優勝!
1991年に続き地元ブラジルでの劇的な逆転勝利に多くのブラジルファンは酔った。

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1993年 ブラジルGP 決勝レース結果
1位🥇:アイルトン・セナ(マクラーレンフォード)
2位🥈:デイモン・ヒル(ウィリアムズルノー)
3位🥉:ミハエル・シューマッハ(ベネトンフォード)
4位:ジョニー・ハーバート(ロータスフォード)
5位:マーク・ブランデル(リジェルノー)
6位:アレッサンドロ・ザナルディ(ロータスフォード)
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優勝が10p(2位以下6p・4p・3p・2p・1p/6位までが入賞)

1993年オフシーズンはホンダエンジンを失って戦闘力低下の懸念から1年休養か、それとも活躍の場をインディカーに移すのか、と言われていたセナでしたが、まだ2戦を終わったところとはいえ、ポイントリーダーに立つところは、さすがセナと思わずにはいられませんでした。

freeman(私)
freeman(私)

さずがセナ!
マシンポテンシャルは明らかにウィリアムズルノーより劣るけど、腕でカバーか!

次戦はドニントンで開催されるヨーロッパGP。
このGPも長いF1の歴史の中で語り継がれるGPの一つとなりました。
そのレースを綴っていきます。

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