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佐藤琢磨シリーズ -⑨ F1日本GP 琢磨に表彰台の期待がかかる 熱気で包まれた鈴鹿サーキット F1GP in JAPAN

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2004年 琢磨にとっての大一番 日本GP(鈴鹿サーキット)

前のブログでは日本人ドライバーとして14年振りの表彰台となったアメリカGPを綴りました。
今回は琢磨の表彰台を期待する熱気で包まれた2004年第17戦の日本GPを綴りたいと思います。

2004年シーズンも進み10月、F1が日本にやってくる。鈴鹿にやってくる。
佐藤琢磨のホームGP、そしてホンダのホームGP。
BARホンダ、佐藤琢磨がどの様な走りを見せるのか、日本のF1ファンは期待を大きく抱いて、シーズンもクライマックスに入って来た第17戦F1日本GPを迎える。(2004年シーズンは全18戦)

私は仕事の都合上もあり、過去に鈴鹿の現地で観戦した事は3回しかなく、この年もテレビで観戦する事になりましたので、当時のビデオを見ながら、その時の想いなどを思い起こしていきたいと思います。

public domain
(鈴鹿サーキット

この年の日本GPは記憶に残っている人も多いと思いますが、日本GPが開催される週末にかけて台風が接近しており、天候が非常に気になるGPでした。

Public Domain
(2004年 台風22号の進路)

そして天気はまさにその台風の影響で金曜日は終日雨になり、フリー走行もウェットコンディションの中、走行するドライバーも少なく、天候に影響される一日となり、翌日の土曜日には最も鈴鹿地方に台風が接近する予報があり、土曜日の開催について協議された。

結果、土曜日に予定されていたフリー走行・予選は全てキャンセルとなり、予選と決勝は台風が去って天候が回復見込みの日曜日の一日で行うと言う、天候の影響で日程が延期と言うF1史上初の出来事が決定された。

日曜日の一日で予選・決勝が実施される事に、現場は大変だったと思いますが、見ているファンとしては一日で一気に楽しめるなんて、何となくその特別感にワクワクした気持ちがあった事が思い出されます。

迎えた日曜日。

鈴鹿サーキットは台風一過で晴れ晴れとした天候となった。
土曜日に静まり返っていたサーキットに待ちわびた人が集まり、F1の轟音が鳴り響く。
ただサーキットはまだウェットな状況にあり、ウェットからドライに移り変わっていく難しい路面状況の中、さらに予選から決勝まで一日でこなすと言うチャレンジングな一日、ファンとしては純粋にテンションが上がる一日、そんな特別な1日になった。

そして予選が始まっていく。
最も注目を集めたのはもちろん佐藤琢磨。
決勝の表彰台を願って、予選でもトップ3には入って欲しい、この鈴鹿では琢磨に運を味方について欲しい、そう願うファンの気持ちも恐らくは琢磨自身も感じていたのでは、と思います。

予選のアタックが始まる。
路面はどんどん乾いていっているものの、レコードラインとそれ以外の路面の色の違いがまだわかる状況。

ウェット部分が残るコンディションに一抹の心配もありながら、琢磨を信じて見守るしかない。
1コーナーから2コーナー、S字固唾を飲んで見守る。
左、右、左とS字を駆け抜けて逆バンクに向かう時に、一瞬リアが暴れた。

freeman(私)
freeman(私)

テレビの実況・解説でも「あーっ!」ってなりました。
テレビでは塩原アナはじめ解説の今宮さん、川井ちゃん、このGPでは土屋圭一と鈴木亜久里も来ていましたね!

マシンは一瞬暴れたものの、琢磨はしっかりと制御しながらデグナに向かっていく。
デグナー1個目の手前のセクタータイムはその時点でトップのバトンより早いトップのタイムを記録!

その後のヘアピンを立ち上がる時に、またリアが一瞬流れた。
少し残るウェットの影響もある事は確かなものの、今回は日本GP。
琢磨もいち早くアクセルを開けて0.001秒でも刻みたい、そんな気持ちの表れとも思えた。

freeman(私)
freeman(私)

この時テレビ中継でも、またみな一瞬「わーっ」となり、マシンを制御しながら立ち上がっていく琢磨を見て、土屋圭一が「大丈夫」って言いながら見守っていました。
今宮さんも冷静に「そんな大きなロスではないですね」と語っていました。

スプーン1個目、2個目を立ち上がって西ストレートを全開で駆け抜けていく琢磨。
130R手前でのセクタータイムは、その時点でのバトンのタイムを上回っているもののセクター1よりはタイム差が縮まり、やはりヘアピンの立ち上がりのマシンのスライドが少し影響した様にも思えた。

この時、テレビ中継ではバトンのタイムを上回っている事に「よし!」と言う声もあったが、一方で今宮さんは冷静に「もうちょっと欲しかったな(タイム差が)」と言う声もあり、今宮さんと同じ事を思ったファンが多かったと思います。

そして130Rを駆け抜けていき、シケインのブレーキングに入る。
土屋圭一も「あとはシケインのブレーキングだけ!」と言ったその時だった。

琢磨のマシンがまさにシケインのブレーキングに入ったその時、マシンのりアが大きくスライドし、ドリフト状態になった。
リアが出て、このままスピンか!と思われ、またもテレビでも皆が「あーっと!」と絶叫した。

でもそのドリフト状態でスライドしたマシンを琢磨はカウンターをあてて、立て直しシケインもショートカットせずにコーナーリングしていった。
これにはドリフトキング、ドリキンこと土屋圭一も「うまい」と言い、琢磨は最終コーナーを立ち上がっていく。

そしてタイムはその時点でのトップのバトンのタイムを上回り、その時点でのトップタイムをマーク!
あのシケイン進入時のドリフト並みのスライドがありながら、西ストレートで計測した対バトンとのセクタータイムを、より広げてきたタイムには驚かされた。

freeman(私)
freeman(私)

川井ちゃんも「(リアが)一発で出たからダメかと思ったけど凄かった!」と興奮気味にコメントしていましたよね!
あの難しい路面コンディションの中、良くマシンをコントロールして立て直したな、と本当に何回見ても思いますよね!

私も若い頃に少しドリフトをやっていましたが、恐らくはまだ路面も湿っている状態で、完全にリアが出てフルカウンターをあててって、「F1でドリフトやん!」ってこのシーンは何回も見返しました。

琢磨渾身のアタックでした!
その時点でのトップタイムをマーク!
ファンも固唾を飲んだ90秒でした。

ただこの後も路面状況は刻一刻と良くなっていき、予選結果としては、フェラーリのミハエル・シューマッハ、そしてウィリアムズBMWのラルフ・シューマッハ、ジャガーのマーク・ウェバーにタイムを上回られ、惜しくもトップ3は逃すことになり、琢磨は予選4位で2列目からのスタートとなった。

© Tokumeigakarinoaoshima / CC BY-SA 4.0
(佐藤琢磨)

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2004年 F1日本GP 予選結果 TOP6
PP:ミハエル・シューマッハ(フェラーリ)
2位:ラルフ・シューマッハ(ウィリアムズBMW)
3位:マーク・ウェバー(ジャガー)
4位:佐藤琢磨(BARホンダ)
5位:ジェンソン・バトン(BARホンダ)
6位:ヤルノ・トゥルーリ(トヨタ)
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この結果には少々の悔しい気持ちもありつつ、ただ1DAYの鈴鹿。
そう、午後からは決勝レースが待っている。

一日悔しい思いをして次の日を迎える事もなく、また悔しい思いをしている暇もなく、決勝を迎える。
このワクワク感はたまらなかったですよね!

© Tokumeigakarinoaoshima / CC BY-SA 4.0
(鈴鹿サーキット)

まだまだ続く日曜日の鈴鹿。
次回は琢磨の表彰台を願って午後の決勝レース!
お楽しみに!

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